オタクが初めてホストに行ってきた話
友人「私ホスト行ってみたい」
私「わかる!!!!!」
ということで、オタクコミュ障女2人がノリでホストに行ってきました。
私
21歳、大学4年
好きなもの:声優、アニメ、顔がいい人(二次元三次元問わず)
友人
21歳、大学3年
友人は高校からの付き合いで、全く趣味の合わないオタクなのになんだかんだで仲いい。
さて。
服装がもうまず迷うよね。
手持ちの服の中で一番"歌舞伎町の女"っぽい服(?)と戦闘力の高そうなヒールを履き、バリッバリに化粧をして、荷物をコンパクトにまとめ、とりあえずホスト街に馴染もうとするオタク。
いざ店の前に来たら入り方が全然わからなくて、入り口開かねぇ……って立ち往生してたら、実は似た名前の衣料品店だったというハプニングで緊張をほぐし、140m離れた目的の店へ向かいます。途中でキャッチがものすごかったけど、強そうな女のコスプレをしているので、華麗にかわしました。
私「着いた〜」
友人「1階の店自己主張激しいな」
1階に入っていた別のホストクラブが、特大顔写真をバンバン店の外に貼り出していてなんかすごい。圧倒される。
これが歌舞伎町か……。
エレベーターに恐る恐る乗り、お目当ての階へ……
エレベーター来るのクソ早いし、心の準備なんてあったもんじゃない。強制的に扉が開き、扉が開いたらそこはもうホストだった。国境の長いトンネルを抜けたら雪国だった的な。
(あとから聞いたけど、ホストは重厚な扉がある店が多いらしく、初めての人はその重さと仰々しさにビビるらしい。この店にはそんな扉はない。エレベーターに乗ったらすぐ店。)
入ったら「「「いらっしゃいませー」」」みたいな感じかと思ったらそうでもなく、受付がありました。
やばい
なんて言ったらいいんや、予約もしてないし。えっ、えっ、(隣の友人も緊張で固まっている)
「ふ、2人…です…」
ファミレスか!!
「…初回の方ですか?」
「アッハイ、そうです」
一瞬戸惑われたけど、話は進んでいき、1時間1000円でという料金の確認をされる。そして身分証確認が終わり、いよいよ席へ。
デデン!!!
友人「これどうやって座るのが正解?」
私「わからん。とりあえず不安だから2人でこっち座ろ」
スンッ
ここで、1時間の飲み放題メニューの説明。鏡月とソフドリとか。私は、甘々のカクテル以外飲めないのと、酒に激弱なので、カルピスを注文。友人はとにかく緊張していたらしく、私と同じカルピスを割りで注文。
ここで、男本(店にいるホストの写真が載ってる冊子)とやらを見せてもらえ、1名写真指名をします。
ちなみに私は、写真指名って一緒に写真撮れるのかと最後まで思ってました。写真を見て指名するから写真指名。(友人があとで教えてくれた)
私「あ、この人かっこいい(ペラッ、ペラッ)」
友人「全部同じに見える……修正がすごい……」
私「この人めっちゃ三浦翔平に似てる〜!」
なんだか文字に起こすととてもノリノリの私ですが、普通に緊張しています。
友人は、顔を半分帽子で隠しているハイリスクハイリターン(?)な人を、私は目元が櫻井翔くんな正統派可愛い系男子を指名。
写真指名を済ませ、いよいよ夢の時間(?)がスタート
「ご一緒していいですかー?」
こんな感じのテンションでマジで来る。
私「どうぞどうぞ」
ダチョウ倶楽部か!!!!
まず名刺をいただく。就活でも名刺なんて貰ったことほぼないので、そわそわ。
(同人誌作りに興味のあるオタクなので、名刺の紙質が特殊紙だとテンションが上がりました)
乾杯して会話スタート。
ホスト初めてですーみたいな話とか、出身とか割と無難な話をする。
私「おいくつですかー?」
ホストくん「それ聞いちゃいます〜?いくつに見えます〜?」
で、出た〜〜〜〜めっちゃ困るやつ!!!私は男の人の顔の年齢感がマジでわからない喪女!!!!
私「にじゅう〜〜ご!」
ホストくん「もっと全然上っすね〜20代じゃないです」
私「?!?」
33歳だそうです……なんか年齢聞いちゃってごめんね……
でも全然見えないよ!
そろそろ会話のネタに困るなーっていうタイミングで人が入れ替わる。
凄い勢いで人が入れ替わる。1時間で6人とお話しました。
なんじゃこりゃ、うたプリアニメ第1話か!!!!
思ってたのと違ったこととかいろいろまとめると、
①思ってたよりチヤホヤされない
もっとべったべたに褒められるかと思ってたら、案外そうでもない。普通〜の雑談。隣の友人は、めっちゃマニアックな趣味の話をしてホストくんを困らせていて面白かった。
②写真とは良くも悪くも違う
男本とかサイトで見てた写真とは、まあ違う人が来るんですけど、実物の方がよかったり逆も然り。
でも、実物の方がかっこいい人多いです。
③謎の暗黙のルール
友人と私、それぞれに1人ずつ常にホストくんが付いてくれる。私が目の前のホストくんと話してる時に、隣の友人のところに入ってくるホストくんも名刺をくれるんですけど、「今こっちと話してるんや!!!!」っていう気持ちになる。
でも、とりあえずテーブルに人が来たら、名刺もらって乾杯、去っていくときはまた乾杯がルールらしい。
④どうでもいいことを聞かれ、肝心なことを聞いてくれない
さすがはホスト、ドリンク少なくなってくるとすぐ注いでくれるんですけど、氷を満タンまで入れるかどうかは毎回聞いてくれるのに、ドリンクのチェンジを全然してくれない。結局、ドリンクの替え時を見失い、私たちのテーブルは永遠に1時間カルピスを飲み続けるテーブルになってしまった……いや、氷の量どうでもいいのでドリンク聞いてくれwwww
⑤みんなLINE交換する
いい感じのタイミングでみんなLINEを聞いてくる。(これはネットで予習して知ってた)
ここで私からアドバイス。
LINEのトプ画とかひとこととか、名前とかちゃんと綺麗に直してから行った方がいい。
漢字フルネームでLINE登録してると、私はお前のこと本名すら何も知らないのにこっちの情報ばかり握られている…という居た堪れない気持ちになる(のは私だけかもしれないけど、オタクで面白いトプ画とかひとこととかにしてる人はツッコまれるの恥ずかしければ直してから行って……)
6人も話すと、一人一人のこと全然記憶にないんですけど、面白かった人まとめておきます。
・芸能人で誰が好き攻撃マン
ホストくん「どんな顔がタイプなの〜?」
私「嵐の櫻井翔くん」
ホストくん「最近それあんま聞かないよね」
私「古かったですか?!?!?!」
ホストくん「いや(笑)王道すぎるってことね(笑)」
私(バカにしてやがるぜ……王道でいいだろ……)
ホストくん「他には?」
他には??
私「え〜〜〜〜真剣佑」
ホストくん「あ〜〜なるほどね〜。他には??」
他には????
私「林遣都くん」
(もはやそこまでタイプではないが、おっさんずラブの影響で思い出したので言った)
ホストくん「あ〜〜そんな感じか〜うんうん」
「「・・・」」
で?!?!?
何?!?!?なんて答えるのが正解だった?!?!
つまらない人間でごめんね?!?!
来栖翔くんとか言っとけばよかったかな……
次は小野大輔って言ってみようかな……
・ボディタッチマン
どんなタイミングか忘れたけど、そこで?!そこでなの?!っていうタイミングでスッと手に触れてくるホストくん。
男性との接触に慣れてない私ですが、今日の私は演技派女優なので微動だにせずニコッとしておきました。手ぐらいじゃ動じないぞ。
席離れる時にももう一回触ってきてなかなかにプロい。
友人に聞いたら、ボディタッチマン一切来なかったらしいので、みんながみんなそうという訳ではないらしい。
・ファンキーボーイ(以下FB)
一応仮名にしてみたけど、マジでこんな感じの源氏名。
キャラも相当出来上がってて、絡みづらいったらありゃしない。「Yeah」とか会話に挟んでくるパリピ。(歳は結構いってる)
FB「1000万貰ったらなにする?」
私「半分貯金して半分使う」
FB「何買う?」
私「(推しの円盤買えてないやつ全部買って、グッズも買い占めるとか言えねぇ〜〜)……服買う」
FB「謙虚!!!!!」
模範解答は、「あなたに貢ぎます♡」とかだったのかな……ほんと、つまらないオタクでごめんな……
ちなみにFBは全部金(gold)に換金するそうです。金大好き。金アクセサリーめっちゃ身につけてた。ファンキーやな……
席離れる時にファンキーガールの称号をもらいました。
・インド
顔は全然タイプじゃないんだけど、とにかく今日イチ印象に残ったインドくん。同い年だった気がする。
インド「いいですか〜」
私「どうぞ〜」
インド「カルピスいる?」
私「あっ、足してください〜」
インド「え?出して?」
出会って5秒で下ネタ
私「アッハッハ(下ネタ好きだけど対応が上手くないのでとりあえず笑っておく)」
インド「私ちゃん、埼玉住みでしょ?」
私「なんでわかったんですか?!」
歌舞伎町の女になりきれてなかった模様。
インド「埼玉の○○住みでしょ」
私「なんで?!なんで?!怖っ!」
他の人との会話を盗み聞きされてたのか??なんで当たるんだよ怖……
インド「テレパシー使えるから」
はぁ
(中略)
インド「俺、私ちゃんとインド行きたい」
は?
今日イチの「は???」案件
なんで??なんで急に???
私「なんで?笑」
インド「$○♪☆°<×#€」
早口で何言ってるかわかんねぇよ!!!!!!
まあ、インドに行くために貢いでね♡って話なんだろうな……ごめん、インドくんめっちゃ面白いけど顔タイプじゃないんだ……
店出た後LINEで「インド行こうね(笑)」って来たの笑った。
・写真指名くん
最後に満を持して、写真指名した人登場〜〜!
かっっっっっこい……
かっこよすぎて会話の内容をあんまり覚えてない、というか普通の会話しかしなかった気がする
二日酔いって言ってて、めっちゃクマがすごかったけどそれすら可愛い。
写真だと、目元が櫻井翔って感じだったけど、私はぱっと見で「伊野尾くんだ……」って思った。
肌ツヤッツヤで同い年くらいに見えたのに26でびっくり。
菊地亜美に似てるってめっちゃ言われるらしい。言われてみればわかる。
トークはそこまで上手いわけではなく、でもとても自然体な感じで、変にキャラ作りしてる人よりよかった。
そしてここで1時間経ち、お会計。
この密度で1000円ってヤバ……実質タダ……
ここで送り指名をします。
最後見送ってくれる人を選べるやつ。写真指名した伊野尾(仮)くんにしました。友人も写真指名したハイリスクハイリターンくんにしてました。
また席に来てくれる。
か〜〜〜〜っこいい〜〜〜〜!!!
ちょっと雑談したあと、荷物持つよ〜って言ってくれたので、荷物がコンパクトな女を演出した小さめのカバンを差し出しながら、
私「ちょっと重いかも…」
と渡すと、
伊野尾(仮)「ほんとだ?!お弁当でも入ってる?(笑)」
お弁当という言葉のチョイス!!!重いもの=お弁当ってかわいいかよ!!!存在が罪ィ〜〜!!!
席を立って、エレベーターに向かいます。
伊野尾(仮)「身長小さいね〜〜180cmないくらい?」
私「そうですね〜180はないですねぇ〜」
というあまりにもボケを無駄にする会話をしていると、ここで事件。
さわっ
伊野尾(仮)「結構胸あるね〜」
胸触るなセクハラやぞ
(貧乳をパッドで盛ってるだけやぞ)
まあまあ、こんな店に来てる時点でセクハラなんぞ言う権利はない……そんなもんだ……顔がいいから許す
これ以上触られるのは勘弁ということで、早々にエレベーターに乗り込み、無事帰還。
つ、疲れた〜〜〜〜〜〜!!!
楽しかったんだけど、性格上相手にめちゃくちゃ気を遣ってしまうので、無意識に接待してしまったり、面白く返そうと自分なりに頑張ったり、こんなこと言ったら引かれるだろうな〜って考えて無難なこと喋ってしまったりで、気疲れが半端ない。
書くタイミング見失ったやつを最後に書くと、ホスト同士の会話とか絡みがかわいい……(抗えない腐女子)
・「ちょっ、ロック取れない」「ごめんごめん(笑)」
・「連絡先交換してくださーい!」「いやでーす」
言わずもがなイケメン同士なので目の保養。
いつかBL喫茶に行こうと決意した瞬間でした。
このあとは、普通の飲み屋に行って、ガハガハ笑いながらホストの思い出話をしつつ飲みました。
次は、今回来られなかった友人も連れて、別の店の初回に行きます。
ありがとうございました。